恋の五色菫

宝塚の新しい観劇のしかたをご提案中!

コーヒーにドーナツは?~ガイズ&ドールズ~

本日は宝塚の上演作品では海外ミュージカル作品は沢山あるが、中でもブロードウェイミュージカルの『ガイズ&ドールズ』をご紹介。

 

1984年に月組大地真央さん・黒木瞳さんのゴールデンコンビが初演し、2002年に月組紫吹淳さん・映美くららさんで再演。

また2015年星組の北翔海莉さん・妃海風さんで再度上演された。

 

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私が宝塚で上演するブロードウェイミュージカル作品の中で最も好きな作品。

小学生の頃、紫吹さんの主演のVHSを買ってもらって台詞を覚えるくらい大好きだった。

星組での再演と聞いた時は涙が出るほど嬉しかった。さらに紫吹さんの時に新人公演を主演した北翔さんが主演と知ったときは感慨深かったですね。

 

あらすじ
1948年頃のニューヨーク。ギャンブラーのスカイは、仲間のネイサンから“指名した女を一晩で口説き落とせるか”という賭けを申し込まれる。指名されたのはお堅いことで有名な救世軍の娘サラ。プレイボーイを自認するスカイは、言葉巧みにサラを口説き始めるが…。 

 

 

ニューヨークが舞台ということでセットもこれぞブロードウェイという感じ!
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手前のお店はセットで、ネオン看板は吊り物。

このお店のセットは度々登場する。

角度も変わったりするので手動で動かせるであろうと思われる。

 

救世軍の集会所のセット

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このお部屋の部分は3号せりで、明かりが着いたままの転換なので、せり上がってくるのを一部始終見ることができる。

せりの横には、先ほどのお店のセットが置いてあるのだが、先にお店がスタンバイしているので、

かなりスレスレのところせり上がってきて、ピタッと止まるところは感動する。

せりが入ってきた後に、セットを横から入れる転換を良く見るので、珍しいなと思った。

 

ちなみに2002年版ではこの集会所はセットで作られていたようだ。

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3号せりを封印してしまうなんてなんてもったいないこと!と思ってしまうのは私だけかもしれない。

 

 

ガイズ&ドールズで最も注目してほしいのはここじゃないだろうか!!!

スカイをクラップゲームをやっている下水道まで案内していくシーン。

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上手側の花道にある7号せりにマンホールが設置してあり、本当に入っていく。

下水道から帰ってくる時も、みんなここを通って出てくるのが面白い。

(2002年版は袖から出てくる演出でした)


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2002年版でも、このマンホールはあって、子供の頃このシーンが大好きだった。今見てもワクワクする!

せりを使っているのはわかるが、導線がどうなっているのか、舞台上で踊ったあとものの数十秒でここからでてくるけどよく間に合うなぁとか、たくさん人出てきたら、せりの定員大丈夫なのかな……とか気になることだらけだ。

 

 

その他にも、かわいいタクシーにのって登場する演出あり、これは自動で動いているようで、生徒さんが運転するのだとか!

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毎回ポップコーンをたべていたりするのも面白いところ!

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ポップコーンの味は日替わりなんだとか!

お菓子はたまに違うものを食べている日もあって、

11月11日の公演ではポッキーをたべていたり、

東京千秋楽ではとんがりコーンでした。

実際にジェンヌさんが食べている演出はめずらしいので、私のみならずファンの方には嬉しい演出のはず!

 

 

聖書と絡めたジョークなどがあり、多少難しくも感じるが、陽気なナンバーが楽しく、ミュージカルコメディの傑作といえる作品ではないだろうか。

ブロードウェイミュージカル作品は版権が難しくなかなか手に入らないことも多い。

もし見つけときは手に取ってもらいたい作品だ。