恋の五色菫

宝塚の新しい観劇のしかたをご提案中!

まだあげそめし前髪の~はいからさんが通る~

今週末ついに宝塚が営業再開します!

皆さんも首を長くして待っていたことだろうと思います。

 

宝塚大劇場ではこれから2ヶ月間、花組公演『はいからさんが通る』を上演予定。柚香光さん・華優希さんのお披露目公演でもある。

この作品は、2017年同組で梅田芸術劇場シアタードラマシティ・青年館にて別箱公演となった演目。

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今回は2017年に上演した『はいからさんが通る』より舞台転換をご紹介。

普段、大劇場の舞台転換しかご紹介していないので馴染みが無いかもしれませんがお付き合いお願いいたします。

 

はいからさんが通る』は1975年から77年に「週刊少女フレンド」で連載された大和和紀原作の少女漫画で、大正浪漫華やかなりし東京を舞台に、眉目秀麗で笑い上戸な陸軍少尉・伊集院忍と、はいからさんと呼ばれる快活な女学生・花村紅緒が繰り広げる波乱万丈の恋物語。個性豊かな登場人物を絡めて描きあげたロマンティックコメディの傑作です。

 

 

 

冒頭のこの漫画絵の映像はやっぱりはずせない!

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スライドするパネルで映像を投影しないときには屋敷の背景となったりする事もある。

本公演では漫画絵と本人映像とを合わせたオープニング映像をぜひ作っていただきたい!!

 

 

主な装置といえばこれのみである。
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シンプルながら1番上から下まで高低差があり、立体感あるので使いやすそうなセットだなと思った。

本公演では高いところの表現する際は、ぜひ3号セリを使ってもらいたい!

 


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この公演での基本的な舞台転換は、床に敷かれたレールによって土台が動き、土台の上にシーン事に必要なセットを配置、その土台を出ハケさせる、といったバウホール公演でおなじみの転換方法であった。

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装置上に道具をセットする際は紗幕を使用している印象。

 

土台の上のセットを入れ替えることにより場面を転換させていくので、狭い劇場を上手く使ったとても良い舞台転換だなと思う。

ぜひ大劇場では床機構をしっかりつかって転換して頂けると舞台機構ファンは喜ぶ(笑)

 

 


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どこのシーンにおいても映像がとても綺麗な印象であったので、これは残して置いて欲しい演出だ。

やはり映像といえば『All For One』にて初登場した、4枚の映像を投影するパネルを使用するのではないかと予想している。(小池先生がおねだりして買ったもの)

裏表どちらから投影しても映像が映る万能品なので、この作品でもきっと役に立つはず!

 

 

その他には、このナンバーは絶対に銀橋を使うだろうなとか、このシーンはダンサーがたくさんでてきているから大劇場では盆を使うと素敵になりそうだな、などと考えながら見るのはとても面白い体験でした。

自分がイメージしたような舞台転換や、舞台機構の使用方法がになっているかどうか答え合わせしたいものですね。

本日ブログを更新させていただきましたのも、皆様には舞台転換の目線からもどのように違った作品になったか感じていただけるようにと思い、書かせていただきました。

 

宝塚大劇場とは違い、舞台機構の少ない会場での公演となっているため最低限の舞台転換しか行われませんでしたが、非常にストレスの少ない舞台転換であったように思います。

宝塚大劇場での公演となり、脚本や演出に変更される部分はあると思います。

フィナーレも追加され、さらにブラッシュアップされるであろう、新しい『はいからさんが通る』がとても楽しみですね。

皆様もどうぞ楽しい観劇ライフをお過ごしください!

観劇された感想お待ちしております!